WELLBEING MAGAZINE

従業員エンゲージメントとは?向上施策や導入事例・測定方法を解説

ウェルビーイング

記事掲載日:2024年9月25日 
最終更新日:2024年9月22日

従業員エンゲージメントとは、従業員が企業に対して抱く貢献意欲や愛着を指します。従業員エンゲージメントの向上は、従業員のパフォーマンスの向上や離職防止の効果が期待できるため、注目されています。しかし、従業員個人の状態を把握するのは難しく、効果的な施策に悩む企業も多いのではないでしょうか。従業員エンゲージメントを高めるには、職場のウェルビーイング向上が重要です。

本記事では、従業員エンゲージメントの意味や注目される背景、ウェルビーイングとの関係と効果的な向上施策を解説します。記事後半では、企業の成功事例や従業員エンゲージメントを測定する方法も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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従業員エンゲージメントの意味・定義とは?

ここでは、従業員エンゲージメントの基本的な情報として、意味や定義、注目されている背景、似た言葉との違いを解説します。

従業員エンゲージメントとは従業員が持つ会社への貢献意欲・愛着

従業員エンゲージメントとは「従業員が会社に対して持つ貢献意欲や愛着」を表す言葉です。ビジネスで使われるエンゲージメントは、「帰属意識」や「会社への信頼」を意味します。

従業員エンゲージメントが高い状態とは、従業員が自発的に会社の目標達成に尽力し、長期的な視点で会社の成長に貢献しようとする姿勢を持っている状態です。

【従業員エンゲージメントのイメージ画像】


出典:「働きがいある職場づくりのために」|厚生労働省

例えば、会社の長期目標が「海外売上高の向上」の場合、従業員エンゲージメントが高い人は、「海外市場の開拓に貢献しよう」と次のような行動を取ることが考えられます。

▼従業員エンゲージメントが高い人の例
・会議で自社のECサイトの多言語化を提案する
・語学力や異文化理解力を高めるために、業務外の時間に英語を勉強する
・海外の潜在顧客のニーズを把握するために海外市場のリサーチをおこなう など

企業の指示・命令を待つのではなく、こうした行動を自主的におこなう従業員が多い組織では、事業の迅速な発展や目標達成に効果的です。具体的な効果については後述しますが、従業員エンゲージメントを高めることで、生産性の向上や離職防止につながるなど、経営において多くの好影響が期待できます。

従業員エンゲージメントを構成する要素

従業員エンゲージメントは、複数の要素から成り立っています。
従業員の意識と業績の関係について、40年間以上研究しているウイリス・タワーズワトソン社は、「従業員エンゲージメントが高い状態をつくるには、以下の3つの要素が必要だ」と述べています。

要素 意味 従業員の状態
企業への理解度 企業の理念やビジョン、活動内容を深く理解していること 自社の企業理念や経営目標を他者に説明でき、経営方針に沿った行動が取れる
帰属意識 従業員が企業や組織の一員であるという意識や感覚を持っていること 企業や組織に対して強い一体感や愛着を持ち、自分が一員であると感じている
行動意欲 従業員が企業や組織の目標達成のために、自発的に行動しようとする意欲を持っていること 業務の効率化や品質向上に向けて、自ら提案や勉強をおこなう

したがって、従業員エンゲージメントを高めたい企業は、自社の現状を確認し、上記3つの要素をバランス良く満たすための施策を講じることが重要です。例えば、従業員の企業理解度が不足している場合は、定期的に企業理念や経営方針を朝礼で伝えたり、社内報に記載したりするなどの施策が効果的だと考えられます。

従業員エンゲージメントが注目される背景と日本の現状

従業員エンゲージメントが注目される背景には、少子高齢化による労働人口の減少や価値観の多様化などが挙げられます。人材不足が加速するなか、企業は限られた人材を有効に活用し、従業員の流出を防いで生産性を高めなければなりません。

しかし、日本は現状として従業員エンゲージメントが低い傾向にあります。ギャラップ社が2024年に発表した調査「State of the Global Workplace」によると、日本の従業員エンゲージメントの割合はわずか「6%」で、東アジア内で最低水準でした。

参考:State of the Global Workplace

この調査結果から、日本の企業は従業員エンゲージメントを高める施策や取り組みが求められているといえます。日本の企業の従業員エンゲージメントが低い理由は、以下が考えられます。

・日本独特の職場文化とその影響
・コミュニケーションの壁と情報共有の課題
・長時間労働とワークライフバランスの問題
・昇進・評価制度の不透明さとその結果 など

理由の詳細や具体策は、以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。

日本の従業員エンゲージメントの状況と強化策

従業員エンゲージメントを日本の職場で向上させるための具体策を紹介。経営者や人事担当者が直面する課題と解決策を理解し、実践的なアプローチで活気ある組織を築こう。今すぐ始める一歩を踏み出しましょう。

記事掲載日:2024年5月26日

従業員エンゲージメントと似た言葉との違い

ここでは、従業員エンゲージメントと意味が似た言葉を表にまとめました。各言葉の意味と違いを知ることで、従業員エンゲージメントの理解がより深まり、会話や書類で正しく使い分けられます。

用語 意味 従業員エンゲージメントとの違い
従業員満足度 従業員が職場環境や待遇にどのくらい満足しているかを示す指標 ・従業員満足度は待遇や職場環境に対する満足感を重視
・従業員エンゲージメントは組織への積極的な貢献意欲や情熱を重視
ワークエンゲージメント 仕事に対する熱意や活力を示す ・ワークエンゲージメントは仕事そのものに対するエンゲージメント
・従業員エンゲージメントは会社や組織に対する愛着・貢献意欲
ウェルビーイング 心理的・社会的・身体的に満たされた状態を示す ・ウェルビーイングは個人の総合的な幸福と健康
・従業員エンゲージメントは企業や組織に対する愛着・貢献意欲
モチベーション 目標を達成するための意欲や動機を示す ・モチベーションは行動へのやる気や意欲
・従業員エンゲージメントは組織への持続的な貢献意欲
ロイヤリティ 企業や組織に対する忠誠心を示す ・ロイヤリティは企業や組織に対する忠誠心
・従業員エンゲージメントは企業への貢献意欲・愛着を含む忠誠心

従業員エンゲージメントと似た言葉の1つにウェルビーイングがあります。ウェルビーイングは、従業員エンゲージメントやワークエンゲージメントを包含する上位概念であり、両者は相互に影響し合う関係にあります。そのため、従業員エンゲージメントを高めるためには、ウェルビーイングの向上が欠かせません。

参考:ワーク・エンゲイジメントと心理的 well-being の関連性についての研究

職場のウェルビーイングを高めることで、従業員のエンゲージメントやワークエンゲージメントの向上につながり、企業や組織の生産性や業績の向上が期待できます。したがって、企業は従業員のウェルビーイングを重視し、向上させるための取り組みが重要です。

以下の記事では、ウェルビーイングが企業や個人にどのようなプラスの影響をもたらすのか、具体的な企業の取り組み事例を交えて紹介しています。ウェルビーイングの意味や指標、その職場への影響についても詳しく解説していますので、従業員エンゲージメントを高めるヒントをより多く得たい方は、ぜひご覧ください。

ウェルビーイングとは?意味と指標・取り組み事例や測定方法まで解説

ウェルビーイングとは、心理的、社会的、身体的に満たされた状態のことです。本記事では、ウェルビーイングの意味や指標、高め方のポイントや診断ツールまで詳しく解説します。

記事掲載日:2024年9月2日

従業員エンゲージメントを向上させる2つのメリット

従業員エンゲージメントを向上させることは、企業にとってさまざまな好影響が見込めます。ここでは、従業員エンゲージメントを高めるメリットを2つピックアップして紹介します。以下の2つは、少子高齢化の影響による人材不足への有効な対策になるため、企業はぜひ知っておきたい内容です。

  1. メリット1. 従業員のパフォーマンスが高まり、生産性が向上する
  2. メリット2. 離職率の低下と優秀な人材の確保につながる

メリット1. 従業員のパフォーマンスが高まり、生産性が向上する

従業員エンゲージメントの向上は、従業員のパフォーマンスを高め、業務の生産性向上につながります。エンゲージメントが高い従業員は、企業の目標を深く理解し、目的意識を持って積極的に働くため、仕事への集中力や意欲が高く効率良く業務をこなせるためです。

例えば、従業員エンゲージメントの高いチームの場合、メンバーが積極的にコミュニケーションを取り合ったり提案したりと協力しながら課題解決を進めるため、プロジェクトが順調に進行しやすくなります。結果として、期限どおりにプロジェクトの目標を達成できる可能性が高まります。

また、従業員エンゲージメントが高い状態とは、従業員が仕事に充実感や幸せを感じている状態です。研究によると、従業員が幸せを感じる状態で仕事をした場合、生産性が31%アップ、売り上げが37%アップ、創造性が3倍になることが示されています。

【従業員の幸福が仕事にもたらす効果】

※参考:The Benefits of Frequent Positive Affect: Does Happiness Lead to Success?

したがって、従業員エンゲージメントを高めることは、従業員のパフォーマンスと企業の生産性の向上につながるといえます。

メリット2. 離職率の低下と優秀な人材の確保につながる

従業員エンゲージメントの向上は、離職率の低下と優秀な人材の確保にも効果的です。エンゲージメントの高い従業員は、企業への忠誠心が強く、長期的に会社に貢献しようとする傾向があります。また、仕事に満足感を抱き、職場環境や一緒に働く従業員に対して愛着が増すことから、他の職場に転職するリスクが下がります。

さらに、エンゲージメントの高い企業は、従業員による自発的な良質な口コミや紹介がおこなわれやすいため、人材の採用活動にも有効です。その結果、優秀な人材を確保でき、競争力の強化につながります。

少子高齢化が進む現在、このような効果が期待できる従業員エンゲージメントの向上は企業の持続的な成長や発展に欠かせません。

従業員エンゲージメントを高める5つの施策

従業員エンゲージメントを高めるための施策や取り組みを5つ紹介します。

  1. ウェルビーイング経営を導入する
  2. 企業理念とビジョンを従業員へ浸透させる
  3. 公平な人事評価制度を設定する
  4. 社内コミュニケーションを活性化させる取り組みをおこなう
  5. 社内にコーチングを導入する

従業員エンゲージメントの上位概念はウェルビーイングのため、ウェルビーイング経営の導入は従業員エンゲージメントの向上につながります。企業理念やビジョンを社内に浸透させることも、一人ひとりが目的意識を持って主体的に働くことが期待でき、従業員エンゲージメントの向上に効果的です。

さらに、公平な人事評価制度や社内表彰制度、社内のコミュニケーションを活性化させる懇親会なども、従業員のエンゲージメントとウェルビーイングの向上に効果的です。このような施策は、従業員の帰属意識や企業への貢献意欲の向上につながります。

ウェルビーイング経営の導入方法や具体的な導入事例を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

ウェルビーイング経営で会社が変わる!3つのメリットや成功事例を紹介

ウェルビーイングを会社に導入すると、生産性向上だけでなく離職率低下も期待できます。本記事では、ウェルビーイング経営の3つのメリット成功事例、ポイントなどを解説します。

記事掲載日:2024年4月7日

ウェルビーイングを一過性のものではなく持続させることも、個人の変化や成長、企業の発展など本質的な問題解決につながるためには重要です。ウェルビーイングの高め方と合わせて持続させるポイントを知りたい方は、以下もぜひ参考にしてください。

ウェルビーイングの高め方とポイント・診断ツールを紹介【コーチ向け】

ウェルビーイングを高める方法を解説。企業・個人・対人支援者別にウェルビーイングを向上させる具体的な方法と持続させるポイント、ウェルビーイングを可視化するおすすめ診断ツールを紹介します。

記事掲載日:2024年7月30日

また、従業員のウェルビーイング向上には、社内にコーチングを導入することも有効です。コーチの問いかけによって従業員の自己認識が深まり、個人および組織全体のエンゲージメント向上が期待できます。

【コーチングと自己認識の関係を示した図】

以下の記事では、コーチングが自己認識を深める仕組みやウェルビーイング向上につながる詳しい理由、社内にコーチングを導入する具体的な手順を解説しています。コーチングを導入して従業員やクライアントのウェルビーイングを高めたい方は、特に参考になる内容ですので、併せてご覧ください。

コーチングでウェルビーイングを高める!効果と実施ポイントを解説

コーチングはウェルビーイングの向上効果があります。本記事では、対人支援者向けに、コーチングとウェルビーイングの関係や効果、導入手順とポイント、効果を可視化する診断ツールを紹介します。

記事掲載日:2024年7月2日

上記で挙げたほかにも、従業員の教育研修制度の見直しや、ワークライフバランスの改善も効果的です。

以下の記事では、従業員エンゲージメントを高めた企業の成功事例を6つ紹介しています。さらに、従業員エンゲージメントを高めるための施策を7つ、具体例を交えて紹介していますので、自社に効果的な取り組みを見つけるヒントとしてぜひご覧ください。

【課題別】従業員エンゲージメント向上の成功事例7選!7つの施策も徹底解説

従業員エンゲージメントを高めるには、成果が出ている企業の事例を見るのがおすすめです。本記事では、課題別の事例やおすすめの施策などを解説します。

記事掲載日:2024年4月30日

従業員エンゲージメントを向上させた2つの企業事例

ここでは、実際に従業員エンゲージメントを向上させた企業の事例を2社紹介します。自社の施策や取り組みの参考にしてみてください。

  1. 事例1. サイボウズ株式会社
  2. 事例2. TIS株式会社

事例1. サイボウズ株式会社

出典:サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社は、kintoneやサイボウズ Officeといったグループウェアの開発を展開している企業です。同社の人事制度の方針は、従業員一人ひとりの個性を尊重し、各従業員が望む働き方や報酬の実現を目指すことです。以前は高い離職率が同社の課題でしたが、対策として働き方の多様化を実現するために、以下の取り組みをおこないました。

▼従業員エンゲージメントを高める取り組み一例
・残業なし、短時間勤務、週3日勤務など、働き方の選択肢を提供
・市場性と社内での信頼度で給与を決める評価制度に改定
・最大6年の育児休暇制度を設定
・副業を解禁

こうした取り組みの結果、以下の成果につながりました。

▼成果
・2005年の離職率28%から、2015年には4%に低下

同社の事例は、従業員の個性や望む働き方を尊重し、多様な働き方の選択肢と納得感のある評価制度を導入することで、従業員エンゲージメントの向上に寄与したと考えられます。結果として離職率の低下に成功し、従業員エンゲージメントを高める効果的な方法であることを示しています。

参考:サイボウズにおける 副業(複業)の推進事例|サイボウズ株式会社

事例2. TIS株式会社

出典:TIS株式会社

TIS株式会社は、ITに関するコンサルティングやシステム開発を展開している企業です。同社では従業員の労働時間が長く、所定時間外労働の削減が課題となっていました。そこで、労働時間の削減や従業員の働きやすい環境を実現するために、次のような働き方改革をおこないました。

▼従業員エンゲージメントを高める取り組み一例
・テレワークの導入
・健保と連携した健康増進施策(セミナーやイベントの開催、健康情報の発信)の実施
・1on1ミーティングを活用し、従業員同士のコミュニケーションを活性化
・時間外労働の削減状況や年次有給休暇取得率などを組織評価に反映

上記の取り組みの結果、以下の成果につながりました。

▼成果
・所定外労働時間の減少
・従業員エンゲージメント(働きがい)の向上
・一人あたりの利益率向上
・健康経営で取得しているパフォーマンス指標値の改善

こうした取り組みの実施後、所定内労働時間の減少に加えて、年に1回実施している社員の意識調査では従業員エンゲージメント(働きがい)が、右肩上がりで向上しました。さらに、業績と連動して一人あたり利益率も高まりました。

同社の事例より、従業員の働きやすさを高める取り組みが、従業員のエンゲージメントと組織全体のパフォーマンスの向上に効果的であることを示しています。

参考:TIS株式会社
参考:取り組み事例|厚生労働省

その他、以下の記事では従業員エンゲージメントを高めた企業の成功事例を6つ紹介しています。自社の課題と近い成功事例を見ることで、従業員エンゲージメントを高める効果的な施策を考えやすくなりますので、併せてご一読ください。

【課題別】従業員エンゲージメント向上の成功事例7選!7つの施策も徹底解説

従業員エンゲージメントを高めるには、成果が出ている企業の事例を見るのがおすすめです。本記事では、課題別の事例やおすすめの施策などを解説します。

記事掲載日:2024年4月30日

従業員エンゲージメントを測定する2つの方法

従業員エンゲージメントを高めるには、自社の従業員のエンゲージメントや働きがいといった現状の把握が欠かせません。ここでは、従業員エンゲージメントを測定し、現状を把握するための方法を2つ紹介します。

  1. 方法1. 従業員エンゲージメント指標を用いる
  2. 方法2. ウェルビーイングを測定する診断ツールを用いる

方法1. 従業員エンゲージメント指標を用いる

従業員エンゲージメントを把握するためには、エンゲージメント指標の活用が効果的です。エンゲージメント指標には、以下の2つがあります。

  • 従業員エンゲージメントサーベイ
  • 従業員パルスサーベイ

従業員エンゲージメントサーベイとは、従業員のエンゲージメントを測るためのアンケート調査です。企業と従業員の関係性を理解するための質問項目から、双方の関係性とエンゲージメントを測ることが目的です。

一方、従業員パルスサーベイとは「現在の職場環境」や「今月の上司とのコミュニケーション」など、具体的な時期や範囲を限定したアンケート調査を指します。従業員の心理状態や職場への満足度の測定が目的です。

このような従業員エンゲージメント指標を実施することで、エンゲージメント改善のための具体的な施策を立てるための情報が得られます。

なお、エンゲージメント指標の向上につながる要素には、以下の4つがあります。

  1. 働きやすさ
  2. ビジョンへの共感
  3. 働きがい
  4. 入社と現在のギャップ

従業員のエンゲージメント改善にはこの4つを意識した施策が効果的です。上記の要素の詳細について知りたい方や、従業員のエンゲージメントを高めるヒントを得たい方は、以下の記事もご確認ください。

従業員のエンゲージメント指標とは?業績向上につながる4つの要素も解説

従業員エンゲージメント指標とは、企業へ貢献する思いを数値化したものです。本記事では、指標が大切な理由や役立つサービスなどを解説しています。

記事掲載日:2024年4月7日

方法2. ウェルビーイングを測定する診断ツールを用いる

エンゲージメントの上位概念であるウェルビーイングの把握も、エンゲージメントの向上に重要です。ウェルビーイングは従業員の働きがいや心身の健康に影響を与えるため、その状態を把握することで職場の課題を知るヒントが得られます。

しかし、ウェルビーイングは概念のため、具体的に可視化することや適切な把握が難しいです。そこで、従業員のウェルビーイングを測定できる専用の診断ツールの活用がおすすめです。専用の診断ツールを用いることで、従業員のウェルビーイングの状態を客観的に測定し、エンゲージメント向上のための効果的な改善や対策を実施できます。

ウェルビーイング診断ツールを選ぶときのポイントは、以下の3つです。

  1. 計測の範囲
  2. 信頼性と妥当性
  3. 対象者

対象者選び方の詳細や有効な活用方法については、以下をご覧ください。

ウェルビーイング診断ツールおすすめ5選!選び方や有効的な活用方法も解説

ウェルビーイング診断は、簡単な質問に答えるだけでウェルビーイングの状態がわかるツールです。本記事では、おすすめの診断ツールや選び方・有効的な活用方法などを解説しています。

記事掲載日:2024年5月29日

従業員エンゲージメントを高めるにはウェルビーイングの向上がカギ

従業員エンゲージメントを高めるにはウェルビーイングの向上が重要です。また、職場のウェルビーイングを高めるためには、従業員の現状把握が欠かせません。メタメンターでは、ウェルビーイングの状態を可視化する専用ツール「ウェルビーイング診断」を提供しています。

早稲田大学 人間科学学術院の大月教授が監修しているメタメンターのウェルビーイング診断は、「心理的」「社会的」「身体的」の3つの側面から、ウェルビーイングの現状を可視化します。

【ウェルビーイングの状態をグラフで可視化】

診断は約5分で完了するため、定期的に実施しやすいことがメリットです。また、診断結果はツールに記録されるため、ウェルビーイングの変化の把握が可能です。そのため、診断結果の傾向や変化をもとに、従業員のエンゲージメント向上に有効な施策を講じる際に役立ちます。

ウェルビーイング診断は、従業員エンゲージメントを高めたい企業はもちろん、コーチやカウンセラーなどの対人支援者にも有効です。エビデンスに沿った具体的な提案ができるため、サービスの品質向上につながります。

ウェルビーイング診断の特徴は、以下の動画で詳しく確認できますので、ぜひご覧ください。

ウェルビーイング診断は、個人や法人問わず、無料で受けられます。ウェルビーイング診断の機能や精度を把握するために、以下より試してみてはいかがでしょうか。

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従業員エンゲージメントを高めて持続可能な経営を

従業員エンゲージメントとは、従業員が企業に対して持つ貢献意欲や愛着を表す言葉です。従業員エンゲージメントを高めると、生産性の向上や離職率の低下などの効果が期待できます。

従業員エンゲージメントを高めるためには、従業員の心身の健康や幸福度を重視するウェルビーイングの向上が重要です。従業員の幸福度を高めることで、業務への集中力や貢献意欲の向上につながります。しかし、ウェルビーイングの状態は目に見えず、正確に把握しにくいという課題があります。

そのため、ウェルビーイングの状態を測定する専用の診断ツールの活用が効果的です。メタメンターでは、ウェルビーイングの現状を「心理的」「社会的」「身体的」の3つの側面で可視化するウェルビーイング診断を提供しています。ウェルビーイングの現状や変化が確認できるため、従業員のエンゲージメント向上に向けた具体的な対策や改善に役立ちます。

従業員エンゲージメントを高めたい企業やクライアントのウェルビーイングを把握したい対人支援者の方は、ぜひ以下よりウェルビーイング診断を体験してみてください。

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記事監修

代表取締役社長 小泉 領雄南

2011年にGMOペイメントゲートウェイ入社。2016年にGMOフィナンシャルゲート執行役員に就任し、2020年に上場。2021年、早稲田MBA在学中にコーチングに出会い、翌年メタメンター設立。2023年に国際コーチング連盟日本支部運営委員に就任。

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