「自分の限界を見てみたい」── 29歳、コーチとして独立し、PCC取得までの軌跡
1995年生まれ、東京出身の佐藤大樹さんは、慶應義塾大学商学部を卒業後、ITコンサルや法人営業/マーケティングのキャリアを経て、2024年にコーチとして独立。現在は株式会社心の代表として、個人・法人向けにコーチングサービスを提供し、ICF認定プロフェッショナル・コーチ(PCC)も取得しています。
また、Gallup社認定ストレングスコーチ、(一財)生涯学習開発財団認定マスターコーチなど、複数の資格を持ち、セッション実績はすでに600時間を超え、20〜30代のターニングポイントに立つ人たちに向け、深い伴走型のコーチングを展開しています。
── コーチとして独立してから、ここまで駆け抜けてきた1年を振り返って、どんな思いがありますか?
「まだ1年経ってないんですけど、振り返ると…とにかく“濃かった”ですね。2024年6月に独立して、最初の3ヶ月は自分のスタイルを模索する期間。そこから9月くらいから一気にセッションの量が増えて、週7で朝から晩までコーチング漬けの日々が始まりました。今思えば、ギアが入った感じでしたね。」
── その“ギアが入った”きっかけは何だったんでしょう?
「それまでは、どちらかというと“量より質”を意識してたんですよ。丁寧に、自分にフィットするクライアントとの関係性を大事にして。SNSマーケティングも頑張ってた。でも、ある日ふと『俺、最近Canvaばっか触ってんな…』って気づいたんです(笑)。インスタ投稿のデザインばっかり作ってることに、なんか違和感があって。」
「“あれ、俺、コーチングしてなくない?”って思ったんです。自分が本当に積みたかった“経験”が積めてない。それに気づいた瞬間に、切り替えました。もう、とにかく“量に振り切ろう”って。」
── そこから月100セッションを超える月もあるというのは本当にすごいスピード感ですよね。
「そうですね(笑)。でも、その裏には自分がこの人生でどこまでいけるのか、残りの70年を本気で挑戦したらどんな景色が見えるのか、どこまで周りにインパクトを与えられるのか、そう思ってたのかもしれないです。」
「大学も、就活も、第一志望には全部落ちてて。結果に繋がらなかったことばっかりだけど、でもいつも何かを“がむしゃらに”目の前のことを頑張ることは好きだった。だから今回も、“自分を高めていきたい”って思ったんです。」
行動が質を生む──次世代ゼミでの出会いが背中を押した
「量が質に転化する」──これは、次世代ゼミの先輩コーチから聞いた言葉だそうです。
「その言葉が、すごく刺さって。実際、20年とか30年コーチを続けている人たちが『とにかく行動と経験だよ』って何度も言ってくれて。だったら、俺も信じてやってみようって思えましたね」
MetaMentorツールへの評価──「これはコーチの強い味方になる」
── それだけのセッション量をどうやって管理しているんですか?
「正直めちゃくちゃバラバラです(笑)。でも、その中で便利に使ってるのが『Notta』と『エルメ』です」
「Nottaはセッション録音を自動で文字起こししてくれるツールで、クライアントとのやりとりを全部残せます。僕はセッション前にそれを見返して、AIの要約で前回の内容を思い出して、そこから入るんです。画面共有しながら『前回こんな話しましたね、覚えてますか?』って。」
「エルメは、LINEのやりとりを便利に管理できるツールで、そこにセッションURLやネクストアクション、Nottaのリンクなんかも送ってます」
コーチの中でもデジタルツールを最大限に活用している大樹さんが、MetaMentorのツールをどのように取り入れているのか——それはまさに「コーチの味方」としての活用法でした。
「クライアント情報をまとめて見られて、タグで分類できたり、報酬や契約期間も一元管理できるのは本当に便利ですね。『このプラットフォーム経由のクライアントは単価がこれくらいか』とか、後から分析もできる。スプレッドシート時代には戻れないです(笑)」
ウェルビーイング診断──「クライアントの内面を映す鏡のようなツール」
大樹さんが強く評価しているのが、MetaMentorの「ウェルビーイング診断」です。
「使いやすいんですよ。UIがシンプルで直感的。以前使っていた、Wellbeing Circleというツールもとても良かったのですが、UIが少し使いにくく、質問数も多かった。MetaMentorの診断は、それ以上に使いやすく、短時間で楽しく終えられて、何より、結果がわかりやすい。深い内省にも繋がる点がいいですね」
とはいえ、すべてのクライアントにいきなり使うわけではないといいます。むしろ、診断の“出しどころ”にこそコーチとしての工夫がある。
「僕は必ず“人生の輪”から始めます。その中で『仕事だけでなく人生全体を整えたい』という声があれば、そこで初めてこのウェルビーイング診断を紹介するんです。いきなり出すと、ちょっと構えられてしまうこともあるので」
結果はクライアントと共有し、セッションの冒頭で振り返る材料にも。診断結果には偏差値的なスコアが表示され、自分の状態を客観的に把握するきっかけにもなっています。
「2週間前に自分が何を話していたかって、みんな結構忘れてるんですよ。でもこの診断の結果や履歴があると、それを思い出すきっかけになる。だから、ただの記録以上の意味があると思っています」
数値を上げることを目的にするのではなく、「定点観測」として使う。この距離感が、大樹さんらしいウェルビーイングとの向き合い方なのかもしれません。
また、大樹さんが「そんな機能あったんですか?」と驚いたのが、ウェルビーイング診断に搭載された“アラート機能”。
参考:ウェルビーイング診断結果のアラート
「正直、自分から病院を勧めたりするのは判断が難しいので、ウェルビーング診断結果にアラート表示されるのはめっちゃ良いですね」
コーチングにおいて、メンタル的なリスクが高いクライアントに対してどこまで伴走すべきか——この判断は非常に繊細です。だからこそ、GAD-7やPHQ-9といった心理尺度を基にしたアラート表示は、コーチにもクライアントにも安心感をもたらす仕組みとして注目されています。
MetaMentorの今後への期待
さらに、大樹さんが強い期待を寄せているのが、近日リリース予定の生成AI機能です。
「Nottaは便利なんですが、最近ちょっとAIの精度が落ちた気がしていて。MetaMentorの生成AIで、セッションのメモを自動要約できるようになったら本当に助かります。しかも、PCCマーカーに沿ってリフレクションができるようになるって聞いて、それは“プロコーチ向け”だなと感じました」
自身がITリテラシーの高い若手コーチであるからこそ、その価値を見抜いていますが、「これは誰でも使えるようになったら業界にとって革命的」とも語ってくれました。

記事監修
代表取締役社長 小泉 領雄南
2011年にGMOペイメントゲートウェイ入社。2016年にGMOフィナンシャルゲート執行役員に就任し、2020年に上場。2021年、早稲田MBA在学中にコーチングに出会い、翌年メタメンター設立。2023年に国際コーチング連盟日本支部運営委員に就任。