はじめに、藤井 宏美さんについて教えてください。
こんにちは、ひろりんこと藤井宏美です!今はプロのコーチとして活動しながら、研修講師や産業カウンセラーとして企業や組織に講習やワークショップも行っています。私がコーチングと出会ったのは2009年、中国で武術の修行をしていたときのこと。偶然エジプト人のコーチと出会い、その方のセッションを受けました。そのとき、ただひたすら話を聴いてもらうという体験が初めてで、東京で溜め込んでいたストレスが一気に解放され、思わず泣きながら話したことを今でも覚えています。
その後、職場でのストレスをきっかけにカウンセリングやキャリアコンサルティングを学びましたが、「もっと違うアプローチがあるのでは?」と模索していました。そんなとき、2009年に出会ったエジプト人のコーチ(その後MCCになっていました)が、コーチ向けのリトリートをエジプトで開催すると知り、思い切って会社を2週間休んで参加しました。このリトリートがきっかけで、「コーチになりたい!」という思いが本格的に芽生えたと思います。
どんなきっかけでコーチングで独立するに至ったのですか
きっかけはエジプトで参加したコーチングリトリートでした。参加者は自分以外みんなエジプト人で、最初は「大丈夫かな?」と不安でしたが、せっかく来たからには全力で取り組もうと決意。
リトリートでは基礎的なコーチングを学びましたが、その中で特に印象的だったのは、一人ひとりの悩みを聴き合う時間でした。驚いたのは、国や文化が違っても、悩みの本質は変わらないということ。特に、人間関係の悩みはどこでも共通で、それをペアで話し合う中でお互い涙を流す瞬間がありました。そのとき、「コーチングって人と分かり合い、つながるための素敵なツールなんだ」と強く感じました。
その体験を通じて、コーチとしての道を本気で考えるようになりました。日本に戻ってからはコーチをつけ、そのコーチがICF(国際コーチング連盟)オーストラリア支部の元プレジデントだったことで、日本にもICFという団体があると知りました。
そこで、ICFジャパンのイベント「コンバージ」に初めて参加し、コーチングの世界の楽しさを実感。イベントの参加がきっかけでICFジャパンの運営にも携わるようになり、いろいろなコーチから話を聞く中で「自分にはCTI(Co-Active Training Institute)が合っている」と感じ、CTIジャパンでコーチングを本格的に学び始めました。
その後、ICF本部が開催するチェコでのコンバージにも参加しました。エジプト人コーチとの再会や、多国籍のコーチとの交流を通じて、コーチングの可能性をさらに実感「すっごい楽しい!」という感覚でした。帰国後、「これは絶対コーチになるしかない」と思い立ち、コーチとしての資格を取得する前でしたが会社を辞めることを決意しました。
今はどのようなお仕事をしていますか
コーチとして独立すると決め、会社員を卒業したのは2019年12月で、ちょうど5年が経ちました。当初はセッションフィーを500円程度でスタートし、失業保険を活用したり、貯金が減っていくプレッシャーを感じながらの生活でした。
大きな転機となったのはコロナ禍です。この時期はメンタル面の課題が顕在化しやすく、オンラインでコーチングを提供できる環境が整ったことでセッションの数が増えました。少しずつ収入が安定し、最近になってようやく「これで食べていける」と実感できるようになりました。
現在の仕事は、コーチングが6~8割を占め、残りが研修講師やファシリテーションです。研修ではコミュニケーションやストレス管理、DEI(多様性、公平性、包括性)に関する講座を提供しています。理想としては、コーチング6割、研修6割で「120%働けている」ような充実した状態を目指しています!
クライアントのほとんどはコーチングサービスを提供している会社のマッチングプラットフォーム経由で、法人の管理職が多いです。一方、直接契約の場合は、職位に関係なくさまざまな方がいらっしゃいます。今後は経営者のクライアントをさらに増やしていきたいと思っています!
MetaMentorを使ってみて、どんな価値を感じましたか
MetaMentor CRMを初めて使ったとき、「本当にすごい!」と思いました。
特に、プラットフォームでは独自のツールがあるので管理がしやすいのですが、直接契約のクライアントの場合、これまでツールがなく管理が苦手だった私にとっては本当に助かっています。
実際に使ってみて特に便利だと感じたのは、セッションメモを共有できる「共有ノート」機能です。この機能を使うことで、クライアントに情報をスムーズに共有でき、過去のヒストリーも簡単に振り返ることができます。
<参考:共有ノート機能画面イメージ>
メールで送る方法もありますが、共有ノートがあることで一箇所に情報をまとめられるのが非常に画期的です。
また、個人の管理をする際に、名前やニックネーム、タグで整理できるのも便利で、その上でクライアント毎にセッション時間や金額などの履歴を記録できるので、ICF資格申請時にも役立ちます。
<参考:カルテ機能画面イメージ>
このツールのおかげで、クライアント管理が効率的かつ簡単になり、大きな価値を感じています!
MetaMentorはセッションの価値をどのように高めますか
正直なところ、これまでクライアント管理をちゃんとできていなかったので少し恥ずかしいのですが、プロのコーチとしてクライアントをしっかり管理することは本当に大切だと思っています。
MetaMentor CRMを使えば、セッション前に「このクライアントさん、前回どんな様子だったかな?」と振り返る際、履歴がすぐに確認できますし、キーワード検索もできるので、業務が効率化されて助かっています。
もう一つ重要なのは、クライアント自身も前回何を話したのか覚えていないことが意外と多いということです。忙しい毎日の中で、直前になって「今日は何を話そうかな」と慌てる方もいます。そんな時、共有ノートがあることでクライアント自身もセッションに向けて準備ができるようになります。このツールは、コーチだけでなくクライアントにとっても素晴らしいサポートだと感じています。
また、プラットフォーム経由ではセッションのメモを残す習慣がありましたが、直接契約のクライアントではメモを怠ってしまうことがありました。
でも、MetaMentorがあることで「しっかり記録を残したい」という気持ちになり、自分自身もプロとして成長している実感があります。このツールは、「コーチとクライアントが共に成長していく」ための大きな助けになっています!
![](https://metamentor.tech/wp-content/uploads/2025/01/koizumi_kanshu.png? text=代表取締役社長 小泉領雄南)
記事監修
代表取締役社長 小泉 領雄南
2011年にGMOペイメントゲートウェイ入社。2016年にGMOフィナンシャルゲート執行役員に就任し、2020年に上場。2021年、早稲田MBA在学中にコーチングに出会い、翌年メタメンター設立。2023年に国際コーチング連盟日本支部運営委員に就任。