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「キャリア支援」を主軸に、複業だけで累計1,000時間以上のセッションを実践される佐藤さん。MetaMentor AIのPCCマーカーに基づくフィードバックで24時間いつでも自己レビューを回し、“メンターなし×AI伴走”でPCCに挑むという。実務家コーチが語る、AI×自己研鑽のリアル。
ご自身の現在地と複業コーチの活動実績
── まずは自己紹介からお願いします。
「今は東京の墨田区に住んで、スカイツリーの近くに住んでおります。普段は朝4時に起きて、朝活をしながら生活をしています。本業は、人材業界のBPO事業会社の新規事業部門でプロダクトオーナー兼スクラムマスターとして働いています。複業では、個人事業として朝活キャリア戦略研究所のCEO、そしてコーチ/キャリアコンサルタントとしていくつか業務委託の契約を締結しています」
朝活の時間帯を軸に、本業と複業を行き来する働き方だ。AIはその日常に自然と組み込まれている。
── 佐藤さんにとってAIはどんな存在ですか。
「AIは日常で使うものになってきていますね。プライベートでも使うし、仕事でも使っていてAIの資格も持っています」
── 複業のメインと、セッション量はどの程度でしょうか。
「女性向けキャリアスクールにてキャリアコーチングとキャリアカウンセリングを中心に活動し、累計1,000時間以上のキャリア支援を行っています。」
案件名の明記は控えめだが、数字が活動の厚みを物語る。これだけのボリュームを回すうえで、振り返りの即時性が欠かせないという。
MetaMentor AIの価値(PCCマーカーに基づくフィードバック)
── MetaMentorのどこに価値を感じましたか。
「MetaMentorはクライアント管理ができるツールで、面白いのはコーチング音声を文字起こしし、PCCマーカーでチェックしてくれて、評価やフィードバックをすぐ得られるところです。どのコンピテンシーが、どの関わり(発話)で満たされているか/いないかがタイムスタンプとともに出てくるのが便利ですね」
“どこをどう直すか”が具体的に手元に残る。改善の手がかりが、発話箇所×時間で明確になる。
── 回し方(PDCA)はどう変わりましたか。
「録音したファイルをアップロードすれば、すぐに結果が出ます。今まではメンターに見てもらうのに時間がかかっていましたが、MetaMentor AIでは一瞬で出てくるので、その日のうちに振り返れて、次回に活かせるのが気に入っています」
本業と両立する複業コーチにとって振り返りの効率化の影響は大きい。反復回数が増え、学びの速度を落とさずに済む。
── 人からのフィードバックとの違いはどう感じましたか。
「クライアントからのフィードバックと、MetaMentor AIのPCCマーカーによるフィードバックが一致しているところがたくさんありました。ちゃんと内容を汲み取られているなと。たとえばセッションでは『深掘りがされていない』『合意の確立を流しがち』が課題としてよく出るのですが、それをMetaMentor AIからもフィードバックされました」
相互セッションで得た所感とAIの観察点が同じ方向を指し、うっすら感じていた違和感が言葉として整う。「意外」ではなく、「納得」が積み上がるタイプの支援だ。
ICF認定PCC取得に向けたMetaMentor AIの活用法
──ICF認定PCCへの取り組み方はどのように考えていますか。
「昨年ACCを取得し、現在のセッション時間は500時間を既に超えています。これから実技試験の録音をこの1〜2ヶ月でやっていかないといけない状況ですが、これまではメンターにチェックしてもらっていたところを、今回はつけずにAIを使ってチェックしていこうかなと。
MetaMentor AIについては、PCCを取っている小泉さん(MetaMentor代表)が監修していることもあって使ってみましたが、アウトプットが素晴らしいと思います。
PCCマーカーは公開情報なので、プロンプトを作ればできるように見えますが、コーチングへの造詣がないと出力が本当に大事かどうか判別がつかないんですよね。
さらに、機械的な文章と人が書いたような文章には差が出ます。プロンプトの工夫もあると思いますが、細かくチューニングされていて、人間のフィードバックのように感じました」
──MetaMentorでは丸をPCCマーカーを星取表にはしない設計にしています。コーチングは言葉尻だけで良否を断定できないため、AIが「できていない」と断定しないのが前提です。
観測できたもの=「○」、観測に至らなかったもの=「—」で可視化。さらに「今回のセッションの強み」「開発課題」を返し、次に活かせる形にしています。
<参考:AIレポート生成機能イメージ>
<参考:AI機能 PCCマーカーフィードバックイメージ>
今後、MetaMentorへの期待と佐藤さんの告知
── 今後、MetaMentorに期待することは何でしょうか。
「単機能ではなく、オールインワンパッケージに進化していくことを期待しています。今も十分良いのですが、UI/UXはとても大事だと思うので、マニュアルなしで触って分かる体験価値を重視してもらえたらうれしいです。応援しています!」
── 最後に佐藤さんの宣伝したいことをどうぞ。
業務委託ではないコーチングを増やしていきたいと思っていますので、以下をご覧いただき、ご興味がある方は是非ご連絡ください!
■銀座コーチングスクール:コーチ紹介ページ
■キャリアコンサルタント:キャリコンリレートーク

記事監修
代表取締役社長 小泉 領雄南
2011年にGMOペイメントゲートウェイ入社。2016年にGMOフィナンシャルゲート執行役員に就任し、2020年に上場。2021年、早稲田MBA在学中にコーチングに出会い、翌年メタメンター設立。2023年に国際コーチング連盟日本支部運営委員に就任。