WELLBEING MAGAZINE

ウェルビーイング施策とは?企業が今すぐ始めるべき理由と成功のポイント

記事掲載日:2025年6月2日 
最終更新日:2025年6月2日

「従業員の定着率が伸び悩んでいる」「従業員のメンタル不調による離脱が相次いでいる」と悩んでいる企業は少なくありません。このような悩みの背景には、「ウェルビーイングの欠如」が潜んでいる可能性があります。

従業員が心身ともに健康で働ける環境を整えなければ、パフォーマンスの向上やモチベーションの維持は難しく、結果として離職率の増加や生産性の低下につながります。そこで近年、多くの企業が注目しているのが「ウェルビーイング施策」です。

本記事では、ウェルビーイングの基本から具体的な施策、導入ステップ、組織への効果を体系的に解説します。

ウェルビーイング施策をおこなう前にまずは、従業員の状態を可視化してどのような問題が存在しているのかを具体的に特定することが重要です。

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ウェルビーイング施策は人と組織の健やかな成長を支える企業の取り組み

ウェルビーイング施策とは、企業が従業員一人ひとりの心身の健康や働きがいを支え、個人と組織がともに成長できる環境をつくる取り組みです。

この項目では、ウェルビーイングの基本概念とウェルビーイング施策が求められる理由や影響について解説します。

ウェルビーイングとは?

ウェルビーイングとは「心理的、身体的、社会的に満たされた状態」を指す言葉です。

心身の健康が保たれることで、従業員は自分らしくのびのびと働けるようになり、その結果、ウェルビーイングの実現が仕事への意欲やパフォーマンスの向上を促します。

個人が充実していると、周囲とのコミュニケーションも円滑になり、チーム内の信頼関係も強化されるため、結果として組織全体の持続的な成長と活躍にもつながります。

従業員のウェルビーイング支援は、単なる福利厚生ではなく、「心身の健康」「社会とのつながり」「組織への信頼」を包括的に支援する経営戦略として重要です。

以下の記事ではウェルビーイングを経営戦略に活かした、「ウェルビーイング経営」について詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

ウェルビーイング経営で会社が変わる!3つのメリットや成功事例を紹介

ウェルビーイングを会社に導入すると、生産性向上だけでなく離職率低下も期待できます。本記事では、ウェルビーイング経営の3つのメリット成功事例、ポイントなどを解説します。

記事掲載日:2024年4月7日

なぜ今、企業にウェルビーイング施策が求められるのか

企業にウェルビーイング施策が求められる理由は以下の4つです。

【企業にウェルビーイング施策が求められる理由】

理由 内容
人材定着と採用競争力の強化 従業員に選ばれる職場づくりを実現し、優秀な人材の定着・採用競争力の向上につながる。
メンタルヘルス不調・健康問題によるリスク回避 労災リスクや生産性低下リスクを未然に防ぎ、企業のリスクマネジメントを強化できる。
組織パフォーマンスの向上 心身ともに健康な従業員によって、チームの協働性や生産性が高まり、業績向上に寄与する。
企業価値とブランドイメージの向上 SDGsや人的資本経営に対応し、社会的信頼と企業ブランドを強化できる。

このように、ウェルビーイング施策の導入は、人材定着や生産性向上、リスクマネジメント、企業価値向上といった経営課題の解決に直結します。

働き方改革や人的資本経営の推進、さらにZ世代の「自分らしい働き方」志向の高まりにより、従業員のウェルビーイングを支えることは、企業の持続的な成長と競争力強化に不可欠だといえます。

ウェルビーイング施策が組織パフォーマンスに与える3つの影響

ウェルビーイング施策は、従業員の幸福度向上にとどまらず、組織パフォーマンスの向上やリスクマネジメントにも大きく寄与します。

ウェルビーイング施策が与える影響を、以下の表にまとめました。

【ウェルビーイング施策が組織パフォーマンスに与える影響】

効果 主な内容
職場の心理的安全性と協働性の向上 心理的安全性が高まることで意見共有・助け合いを促進し、チームの協働性や生産性が向上
健全な職場運営と組織リスクの低減 ウェルビーイング低下にともなう従業員の離職・不調・不満・ハラスメントなどの経営リスクを低減
従業員のエンゲージメント・パフォーマンス向上 満たされた状態の従業員は意欲・定着率が向上し、組織全体のパフォーマンス向上にも寄与

特に、心理的安全性の確保は施策の重要な要素となっており、職場環境の改善には欠かせません。心理的安全性についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

ウェルビーイングと心理的安全性:組織と個人の成長を最大化する鍵

ウェルビーイングと心理的安全性について解説。組織と個人の成長を両立させる重要性を紹介します。企業への影響や高める方法を理解し、行動しましょう。

記事掲載日:2025年4月17日

従業員のウェルビーイングが高い企業は、収益性や資産収益率、企業価値が高く、ステークホルダーから投資対象としても注目されています。

実際、「Workplace Wellbeing and Firm Performance」によると、ウェルビーイングスコアが高い企業のポートフォリオは、S&P500やNASDAQなどの主要株価指数を上回る成果を上げていると報告されています。

また、MUFG資産形成研究所の「従業員ウェルビーイングと企業業績の分析」によると、従業員のウェルビーイングや、お金に対する自由度や安心感のある状態(ファイナンシャル・ウェルビーイング)の水準が高い企業ほど、従業員1人あたりの売上や営業利益率も高い傾向が見られました。

このように、ウェルビーイング施策は従業員の幸福度向上だけでなく、企業の成長性や持続可能性を示す重要な指標として、投資家やステークホルダーへのアピールにもつながる要素だといえます。

事例から学ぶ!ウェルビーイング施策と企業事例

ウェルビーイング施策は、従業員の健康や幸福を多面的に支える取り組みであるため、「身体的」「心理的」「社会的」の3つの側面がそろって初めて効果を発揮します。

単なる健康管理にとどまらず、個人の心身ケアや職場の人間関係、組織文化にまで働きかけ、企業の持続的成長を実現する取り組みです。

ここでは、これら3つの側面に分けた具体的な施策を紹介します。

  1. 身体的ウェルビーイング施策
  2. 心理的ウェルビーイング施策
  3. 社会的ウェルビーイング施策

実際の企業事例を交えながら紹介しているので、参考にしてください。

1.身体的ウェルビーイング施策

身体の健康は、すべての活動の土台となる要素です。体調不良や生活習慣の乱れは、パフォーマンス低下や長期欠勤リスクに直結するため、まずは身体面の支援を通じて、従業員が本来の力を発揮できる環境づくりを目指すことが重要です。

【身体的ウェルビーイング施策の例】
・定期健康診断や人間ドックの受診促進
・社内フィットネスプログラムや運動チャレンジイベントの実施
・社員食堂での健康メニュー提供
・禁煙支援プログラムの導入
・睡眠改善セミナーやストレッチ講習の実施

例えば塩野義製薬株式会社では、社員食堂でのヘルシーメニューの導入、ウォーキングイベントの開催、禁煙外来や費用補助の実施など、生活習慣病の予防・改善に取り組んでいます。

その結果、2019年度14.2%→2023年度3.2%まで喫煙者の減少に成功し、特定健診の受診率100%達成し健康増進に貢献しました。

参考:健康経営|塩野義製薬株式会社

2.心理的ウェルビーイング施策

心の健康は、従業員のモチベーションや創造性に大きく影響します。ストレスや不安を抱えたままでは、本来の力を発揮することができず、パフォーマンスの低下につながりかねません。

だからこそ、企業が従業員の心理的なウェルビーイングを支援することは従業員一人ひとりの活力を引き出し、組織全体の活力を底上げする鍵になります。

【心理的ウェルビーイング施策の例】
・臨床心理士による個別相談対応
・メンタルヘルスに関するeラーニング受講制度
・マインドフルネスや呼吸法などのウェビナー開催
・失敗や挑戦を共有する「リフレクション会」実施
・社内報やイントラネットでメンタル不調経験談の共有(匿名含む)

例えばLINEヤフー株式会社では、社員の階層に応じたメンタルヘルス研修を実施するだけでなく、社内イントラネットを活用し、メンタルヘルスに関する情報を継続的に発信しています。さらに、一定時間以上の時間外労働が発生した際には、勤怠管理システム上でアラートを表示し、産業医との面談や上司への注意喚起をおこなうことで、従業員の健康管理を強化しています。

その結果、体調不良による欠勤(アブセンティーズム)は2024年度に3.4日となり、目標値である年間4.5日以下を達成しました。こうした従業員の健康管理に向けた取り組みが評価され、健康経営優良法人ホワイト500に認定されています。

参考:DE&I、働き方、Well-being~パフォーマンスを発揮するための環境づくり~|LINEヤフー株式会社

3.社会的ウェルビーイング施策

人とのつながりは、働く上での安心感や帰属意識を支える重要な要素です。孤立感やコミュニケーション不足は、早期離職や職場トラブルの原因となりやすいため、コミュニケーションの活性化は持続可能な組織づくりに欠かせません。

【社会的ウェルビーイング施策の例】
・社外メンター制度やキャリア相談窓口の設置
・社内イントラネットで「他者貢献エピソード」の共有コーナーを設置
・社員の地域イベント参加を奨励・助成
・他部署交流ランチ支援制度
・地域防災訓練・避難訓練への会社としての参加

例えば、グリーホールディングス株式会社では、従業員同士が気軽に交流できる「チームビルディングエリア」を設置し、共通の趣味や関心を持つメンバーが集まる「公式クラブ活動」や、部署や役職を超えたつながりを生む「社内交流イベント」を定期的に開催することで、コミュニケーションを促進しています。

参考:福利厚生制度|グリーホールディングス株式会社

これらの施策は、従業員同士の信頼関係を強化し、社内の風通しを良くすることで、業務の効率化や新たなアイデアの創出にもつながっています。

ウェルビーイング施策を経営に取り入れている企業事例について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事をごらんください。

ウェルビーイング経営の取り組み事例9選と施策・成功のポイント

ウェルビーイング経営の取り組み事例と施策を「心理的・社会的・身体的」の3側面から紹介。施策を成功させる重要ポイントや、ウェルビーイングを測定・記録する専用ツールも解説します。

記事掲載日:2024年10月29日

4ステップ!ウェルビーイング施策を導入する手順

従業員の健康を守り、持続可能な取り組みにするためには、計画的なステップが必要です。企業がウェルビーイング施策をやみくもに導入してしまうと、かえって負担やコストが増え、効果が出にくいケースが少なくありません。

ここでは、ウェルビーイング施策を成功に導くための4つのステップを紹介します。

  1. 現状把握
  2. 施策設計
  3. トライアル導入
  4. 全社展開

なかでもステップ1の現状把握は、その後のステップにも影響する重要な要素なので、押さえておきたいポイントです。それでは、ひとつずつ紹介します。

ステップ1.現状把握

ウェルビーイング施策を効果的に進めるためには、まず自社の現状を正確に把握することが欠かせません。

施策が効果を発揮するためには、現場の課題や従業員のニーズを的確にとらえる必要があります。現状を把握せずに施策を始めてしまうと、実態にそぐわない取り組みになり、期待した効果が得られないばかりか、従業員の反発や負担を生む恐れもあります。

まずは現状を正しく把握し、そのうえで施策を設計することが大切です。

従業員サーベイやインタビューなどを活用し、施策の項目で紹介した3つの側面を可視化しましょう。

・身体的側面:健康状態・ストレス状況
・心理的側面:組織のエンゲージメントや心理的安全性
・社会的側面:職場環境や人間関係の問題点 など

従業員の現状把握として、ツールを活用するのも一つの手段です。

メタメンターが提供するウェルビーイング診断は、従業員を心理的・社会的・身体的の3側面から可視化できるので、組織の隠れた課題把握にも役立ちます。

ウェルビーイング診断は無料で利用できますので、お気軽にご活用ください。

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ステップ2.施策設計

ウェルビーイング施策を効果的に進めるためには、現状の課題を正確に把握し、その課題に合わせたターゲットを絞った施策を設計することが重要です。

具体的には、以下のように課題と解決策をセットで考えることで、実効性を高められます。

身体的課題 → 運動促進プログラムや健康指導
心理的安全性の課題 → マネジメント研修や1on1ミーティング強化
社内コミュニケーションの課題 → 社内交流イベントの開催 など

このように、課題に合わせて適切な施策を組み合わせることで、従業員が実感しやすく、持続的な改善につながる取り組みが可能となります。

ステップ3.トライアル導入

設計したウェルビーイング施策を効果的に実施するためには、いきなり全社展開はせず、まずは小規模にトライアル導入することが重要です。

いきなり全社展開すると、失敗したときのリスクが大きく、改善点も見えにくいため、まずは小規模で効果を検証しながら進めることが成功のカギとなります。

成果が見えやすい施策から始める
早期に小さな成功体験を積み上げる など

トライアルで得られたデータをもとにフィードバックをおこなうことで、施策のブラッシュアップが可能になります。そのためトライアル導入後は、ステップ1で紹介した ウェルビーイング診断 などを活用して、必ず効果測定を行いましょう。

ステップ4.全社展開

トライアルで得た成果と学びを活かし、次は全社展開に進めましょう。このステップでは、ウェルビーイングを「文化」として組織に根づかせることが大切です。

具体的には、以下の取り組みを組み合わせて進めると効果的です。

振り返りや表彰制度の導入
社内報や社内ネットワークで施策の可視化
経営層からの継続的な発信 など

これらを実践することで、ウェルビーイングを単発の取り組みではなく、持続的な文化として根づかせることができます。

ウェルビーイング施策を成功に導く3つのコツ

ウェルビーイング施策の持続的な成果を上げるためには、運用の工夫が欠かせません。

ここでは、ウェルビーイング施策を成功に導くために重要な3つのコツをご紹介します。

  1. 経営層のコミットメントを得る
  2. 従業員の声を反映させる
  3. 効果測定とフィードバックを繰り返す

どれも重要ですが、最後に紹介する効果測定とフィードバックに関しては特に欠かせないコツなので、チェックしてみてください。

コツ1.経営層のコミットメントを得る

ウェルビーイング施策を社内に根付かせるためには、経営層の本気のコミットメントが不可欠です。

ウェルビーイング施策をトップメッセージや経営計画として明確に位置づけることで、「一過性の取り組みではなく企業の本気の姿勢」として従業員に伝わり、従業員の協力や行動変容の促進につながるため重要です。

経営層自らが施策の意義を語り、実践する姿勢を見せることで、従業員の信頼と協力を得やすくなります。

例えば、SCSK株式会社ではウェルビーイングについて以下のようなトップメッセージを発信しています。

SCSKグループは、今後とも「健康経営」を経営戦略の根幹に置き、社員の健康増進に向けた施策を継続・強化するのに加え、さらに一歩進めて、全員が仕事を通じて働きがいや心の豊かさを感じられる「Well-Being経営」に取り組んでいます。社員が心身ともに満たされ、意欲と充実感をもって働く環境を作り、社会への貢献と働きがいを実感できる会社となることにより、SCSKグループが推し進める「サステナビリティ経営」の実践と持続可能な成長を実現できると考えています。

引用:価値創出につなげる「Well-Being経営」|SCSK株式会社

このように、トップ自らがウェルビーイングを企業経営の根幹に据え、施策の意義を語り続けることで、社員の理解と共感を得やすくなり、結果として施策が定着しやすくなります。

コツ2.従業員の声を反映させる

ウェルビーイング施策を効果的に定着させるためには、従業員参加型で設計・運用することが重要です。

人は「自分で選んで行動している」と感じるときにこそ、自分から進んで取り組もうという気持ちが生まれます。

逆にどれだけ良い施策でも「押し付けられている」と感じれば、気持ちが乗らず定着しにくくなります。

そのため、施策立案に従業員の声を反映させたり、運営メンバーに従業員代表を加えたりすることが、現場感覚を活かした施策づくりには効果的です。

従業員が「自分たちでつくる」という意識が浸透すれば、施策への当事者意識が高まり、継続的かつ主体的な取り組みができるため日々の業務にも自然と取り入れやすくなります。その結果、施策が継続されやすくなり、効果を持続的に発揮できるようになります。

コツ3.効果測定とフィードバックを繰り返す

ウェルビーイング施策を効果的に進めるためには、PDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すことが不可欠です。

施策を実施したら、効果測定をおこない、データに基づいて改善を重ねることで、施策が形だけの取り組みで終わらず、現場で本当に機能しているかどうかを確認できます。

例えば、従業員アンケートや健康指標、エンゲージメントスコアの変化を可視化し、成果や課題を分析することで、改善点が見えてきます。

【ウェルビーイング施策のPDCA例】
P:計画
ウェルビーイング施策として年に一度のエンゲージメントサーベイを実施
D:実行
サーベイ結果で「チーム内のつながりが弱い」「気軽に話せる雰囲気がない」という課題が浮上したため、雑談専用のチャットルームを設置
C:評価
実際は投稿数が少なく、アンケートでは「業務と関係ないことを投稿しにくい」という声が多かった
A:改善策
形式的な雑談より、上司・部下間の対話機会の方が有効と判断し、月1回の1on1ミーティングを制度化
→再度アンケートを実施し「話す機会ができた」「意見を言いやすくなった」とのフィードバックが増加

さらに、定期的にフィードバックの場を設け、従業員にも施策の進捗や成果を共有することで、施策への信頼感を高められます。

ウェルビーイング施策は、短期的に劇的な効果が出るものではありません。特に組織風土の変革や従業員の意識改革には時間がかかるため、焦って成果を求めすぎると、施策の見直しや撤退が早まるリスクがあります。

だからこそ、「じっくり根付かせる」視点を持ち、小さな成果を着実に積み重ねることが、最終的な成功につながります。

ウェルビーイング施策の効果測定にはツールの活用がおすすめ

ウェルビーイング施策を長期的に継続させるためには、変化の可視化が欠かせません。ただ「なんとなく良くなっている」と感じるだけでは、社内の納得感は得られません。感覚的な判断では改善施策の精度も上がりにくくなります。そのため、「数値として変化が見える」ことが、施策の評価や改善を進める上での重要な根拠となります。

従業員の状態を継続的に把握し、変化を数値として見える化するためには、可視化ツールの活用がおすすめです。

【ツール導入によるメリット】
・従業員の状態を定点観測し、変化の兆しを把握
・部署・属性別の比較や推移の分析が可能
・効果の根拠を提示しやすくなり、経営層の理解も得やすい

ウェルビーイング施策の効果測定をするツールとして、「ウェルビーイング診断」があります。

ウェルビーイング診断は、早稲田大学の大月教授(臨床心理士・公認心理師)監修のBPSモデルをはじめ、心理学の学術研究や内閣府のWell-beingダッシュボードなど、幅広い知見をベースに開発されているため、信頼性が高く、科学的根拠に基づいた評価が可能です。

ウェルビーイング診断は、身体的、心理的、社会的側面からウェルビーイングを統合的に可視化することで、従業員の状態変化をとらえることができ、施策の効果検証ができます。

【ウェルビーイング診断画面】

施策の効果を検証し、関係者の納得感を高めながら施策を進めることは、持続的な改善や組織全体のウェルビーイング実現につながります。

ウェルビーイング診断は無料で利用でき、診断時間も5分前後と手軽に受けられるので、ぜひ施策の効果検証にご活用ください。

まとめ:ウェルビーイング施策は「企業の文化づくり」への第一歩

ウェルビーイング施策は、単なる福利厚生ではなく「人を大切にする企業文化」を育てる長期的かつ戦略的な取り組みです。企業文化としてウェルビーイングを根づかせることで、離職率の低下や生産性向上などが期待でき、持続的な成長を支える強固な基盤につながります。

しかし、ウェルビーイング施策を企業文化として根づかせるためには、データに基づく施策の効果検証や改善が欠かせません。

そこで活用したいのがウェルビーイング診断です。

ウェルビーイング診断を使えば、従業員の心身状態の変化を可視化でき、施策の妥当性を数値で確認できます。小さな改善点を見つけながら施策をブラッシュアップできるため、成果につながる施策へと進化させていくことが可能です。

ウェルビーイング診断は、以下のリンクから無料で利用できますので、組織のウェルビーイング向上にぜひお役立てください。

記事監修

代表取締役社長 小泉 領雄南

2011年にGMOペイメントゲートウェイに入社。2016年、子会社の執行役員 経営企画室長に就任し、2020年の上場を経験。 早稲田大学MBA在学中にコーチングに出会い、翌年メタメンターを設立。 現在は、ICF認定PCCコーチとして、事業承継に関わる経営者・後継者向けコーチングを行うほか、コーチ・カウンセラー向けのウェルビーイング診断やCRMサービスの開発にも取り組む。元ICFジャパン運営委員。

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